【小説】四つ子ぐらし(2) 三つ子探偵、一花ちゃんを追う!【感想】

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 生き別れの4つ子が一つ屋根の下でキャッキャウフフの共同生活。男はいらない。

1巻と2巻の間にある誕生日のエピソードは「おもしろい話、集めました。」コレクションに収録されている。

読まなくても2巻の話に支障はないけど短いしお安いので読んでおくのがオススメ。

2巻はポニーテールがすでに人妻の色気を醸し出している長女の一花ちゃんの話。実家からの電話で様子がおかしい一花ちゃんを追跡する3姉妹。

前回はこころを閉ざしていた四月ちゃんが名探偵ぶりを発揮。彼女の推理を元に、変装をしたり、時には顔が同じことを利用して一花のふりをして(もしくは間違えられたりして)一花の里親の町にやってきた三人は一花の意外な過去を知ってしまう…

揺れる4つ子、そこにまたしても母親を名乗る女性が現れて……

 

今回のメインは一花。しっかり者の彼女の意外すぎる過去が明らかになる。

生まれ故の偏見によっていじめられていた四月につづき、一花は不良になってしまったという今作の重い設定が明かされる。これがあのしっかり者のお姉ちゃんになるんだから、里親さんは聖人かなにかか。

また、前回控えめだった四月も活躍。前回も頭の回転の良さを垣間見せたが4つ子の頭脳担当として一花の尾行と最後の自称母親との戦いで名探偵ぶりを発揮する。

ラストの自称母親を四月の推理と一花の啖呵で撃退するシーンは一花の想いと4人の絆が一層強くなったのが感じられて尊い

三風はやはり4つ子の癒やし担当としてみんなの支えとなり、なぜか行く先々で男に遭遇する。だから男はいらないんだって。

最後に二鳥。相変わらず浪費家で一花に小言を言われてる。それもこれも養子でいた家に原因があるようだが……

四月が前に出るようになったことで4つ子の個性がはっきりするようになった。三風は控え目なのでみんなに振り回されることが多く、そんな彼女だからこそ他の姉妹の良さが見えてくるというものである。

自称母親が大企業、クワトロフォリアの社長夫人ということが明らかになり、でも彼女の証言からは偽物の疑惑が強くなり…

宮美っていうのは彼女の姉妹なのかなぁ

前回は3つ子ぐらし+1人という感じだったけど今回はちゃんと4つ子ぐらしになってより面白くなっていたので続きも期待。