五年霊組こわいもの係9~11 感想

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あか・ゆう・れい・とも・はる集合!

ーよし!

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前巻の作者あとがきで「サブタイトルと表紙を見ただけで悲鳴を上げる」と豪語されていたものの、そんな簡単に悲鳴上げるわけ…と思ったら見事悲鳴を上げてしまいました。まさかのこわいもの係オールスターズ。これは鳥肌モノ。

3巻に渡る長編の大事件を解決するため、佳乃をはじめ、春、友花、麗子、優香、亜香里の6人の歴代こわいもの係が集結。

一体彼女たちがどうやって集まったのか。そこにもまたこわいもの係らしいドタバタがあるのですが…

 

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今回の見ものはやはり歴代こわいもの係6人のコラボ。

特に今までは(一部短編を除けば)こわいもの係OGとしてしか出演していなかった麗子、優香、亜香里が現役こわいもの係として出演してくれます。

今まで接点のなかった先輩後輩の絡みは注目。特に麗子は見せ場が多く麗子好きには堪らないものでした。また、懐かしの友春コンビも復活。今や頼れる先輩になった春が要所で「すげぇよ友花は…」と目を輝かせている姿が非常に可愛らしい。

また、今まで謎に包まれていた亜香里も予想どおりの曲者ぶりを発揮。優香との凸凹ぶりはよくやってこれたなと思わずにはいられません。

 

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そして霊組最大の事件解決の鍵は意外なところに。まさかあれが伏線だったのか!というレベル。作者が前からやりたいと思っていたというだけに、早い段階から伏線を散りばめていたのは見事と言わざるを得ない。

そして、そういった伏線を散りばめ、回収することができたのはこわいもの係が1年交代だったからこそというのも非常に効いている。それそれがこわいもの係だった時の経験が活かされる解決パートは怒涛の伏線回収でこれまた鳥肌モノ。

正に霊組、こわいもの係の集大成というに相応しい大長編でした。