【小説】四つ子ぐらし1ひみつの姉妹生活、スタート【感想】

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あらすじ・内容
ひとりぼっちだと思ってた私……、実は四つ子だった!?

私、宮美(みやび)三風(みふ)。
両親も親戚もいなくって、ひとりぼっちの小学校6年生……だと、12年間ずっと思っていたのに!
なんとある日、四つ子だったことがわかったの!!!!
顔も声もまったく同じ女の子、 一花ちゃん、二鳥ちゃん、四月ちゃん。
それぞれ別の場所で孤独に育った私たちは、これから四人、一つ屋根の下で暮らすことになった。だけど、四つ子だけの生活は、大混乱! 
その上、育ってきた環境の違いが思わぬすれ違いを生んで…?
みんな同じで、みんな違う! キュートな姉妹生活、始まります!

 

 赤ちゃんの時に施設の前に放置され、施設で育った宮美三風、中学入学を前に国の自立支援プログラムに選ばれ、同い年の女の子4人だけで共同生活を送ることになってしまう。それなんてエロゲ

その相手がなんて生き別れの姉妹。三風たちはそれぞれ別の場所で育てられた4つ子だったのです。

そして始まる4人の共同生活ですが…

里親と暮らしていたしっかり者で倹約家の一花

養子として育てられ、奔放な二鳥

施設で育った引っ込み思案な三風

同じく施設で育ったが三風以上に内気なボクっ娘四月

花鳥風月の4姉妹の生活は前途多難

お金のことで揉める一花と二鳥、姉に心を開かない四月、3人の間で中間管理職みたいになってしまった三風の視点でお話は進みます。

取り柄がないと自称する三風ですが、姉二人の喧嘩を仲裁するなど姉妹の潤滑油として頑張ります。距離感を探りながら、徐々に姉に甘えるようになっていくところや、四月に対して姉らしく振る舞おうとする様子が微笑ましいです。

その一方で学校ではイケメンに声をかけられたり…男はいらん

出される課題をこなしながらなんやかんや姉妹だけの生活に慣れてきた頃、相変わらず距離があるままの四月の様子がおかしくなり、さらに4人の母を名乗る人物からの手紙が届き、波乱の予感。

ははーん、四月が実は男の娘なんだな、と思ってたけどそんなことはなかった

そして四月の辛い過去が明らかになり、4人の中で一番可哀想な子を引き取る、と母親を名乗る女性が現れ四月を連れて行こうとします。

ですが、四月は3人の姉こそが自分の家族だと言い、このまま4人で暮らすことを選びます。

母親?は手を引き、改めて4人の姉妹生活スタート!というところで1巻は終わり。

1巻はまだはじまりということで姉妹の個性の違いを見せつつ団結していくところを描きつつ、先への伏線らしきものを散りばめた構成。

特に一花は里親、二鳥は養子だった家族になにか思うところがあるらしく…そして4人の母親を名乗る女性は本物なのか、そういった話が今後描かれると思われます。

今回は控えめだった四月が次巻からは本領を発揮するようで、続きに期待したいです。

中学生の女の子だけの微笑ましい共同生活、というワードに惹かれた人にはオススメ。